解決事例紹介~刑事事件~
概要
酩酊状態で記憶があいまいな中、盗撮をしてしまった(撮影罪)という事案について、相談を受け受任しました。捜査機関や被害者から何ら申し出はないが、今後どうしたらよいかというご相談でした。
弁護活動と結果
◇弁護活動◇
まず、自首をするように説明し、自首が成立しました。
法律上の自首とは、捜査機関に発覚されていない事件について自ら犯罪事実を告げることをいい、法律上の自首が成立すると任意的ですが、刑が減刑される場合があります。
任意的といっても、実際問題、自首が酌量されるケースはとても多いと思います。
また、自首をしている以上、それは逃げも隠れもしないという意思の表れですので、逮捕を免れ、在宅での捜査をしてもらえる場合もあります。実際に本件でも証拠品の押収のみで、逮捕されることもなく、在宅で捜査が進みました。
次に、再犯防止策の検討をしました。
お酒が原因なのであれば、外出先でお酒を飲まないことを取調べにおいて供述するようにアドバイスしました。
◇結果◇
不起訴処分の獲得
弁護士のコメント
本件は事件発生から早期のタイミングでご相談いただいたので、法律上の自首を成立させることができました。
担当の検察官からも、「自首を大いに考慮した」という話があったので、早期のタイミングから動けたことが不起訴処分に繋がったのだと思います。
事件が発覚してからでは法律上の自首は成立しません。
もし、ご自身が刑事事件を起こしてしまった場合は、まずはすぐに相談をすることを強くおすすめします。
自首の成否にかかわらず、弁護活動や弁護方針も、早期であればあるほど多くの選択肢が生まれてきます。